UUG　写真と編集

制作は、近畿大学の堀口徹さん、松岡聡さん、松本明さんを中心に、本書のもとになるワークショップに参加した学生チームと一緒になって行いました。毎回長時間のディスカッションは、建築と編集の言語が混じり合う充実した時間で、学生たちも粘り強く取り組んでくれたのがとても印象的でした。ブックデザインは、昨年制作したイヤーブックに引き続き、タナカタツヤさん。「自然」「温泉」「宿泊」「食」「テーマパーク」「祭り」「街並み」の７テーマから、いまの白浜のリソースを活かしたささやかな建築的提案を試みています。これを持って白浜のまちを歩けば、これまでのリゾートのそのさきにあるかもしれない「ポストリゾート」の姿が見えてくる。お決まりの観光コースからは見えてこない白浜の魅力への気づきに満ちたガイドです。実際にまちを歩きにはいけない今こそ、眺めてみてほしい！白浜を扱ってはいますが、地域を再考する建築的・実験的アプローチとして、とても広がりのあるものになっていると思います。

SPECIFICATION

A5変形判（200mm×148mm）, 148p, アジロ綴じ、小口折製本
表紙＝MTA+-FS、本文＝b7トラネクスト 4c/1c刷、フロンティタフ70 特1c刷

CRESIT

著者＝堀口徹＋松岡聡＋松本明、平原英樹、柯純融、白浜スタジオ
編集＝西尾圭悟
デザイン＝タナカタツヤ
発行＝地域デザインスタジオ
印刷＝株式会社廣済堂、株式会社近大アシスト